レーザー光を指に当ててしまった

そういえば、レーザーミラーの調整中にレーザーを指にあててしまったことがありました。

今では傷跡の痕跡も残っていません。
浅かったのだと思います。

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レーザー光で表面が切れた痕

 

鏡の調整

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レーザー光がレンズまで導かれるには、3枚の反射鏡を通ります。

(レーザーをゴムに照射して光る状況)

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レーザーカッターを組みた立てても、光の経路を調整する必要があります。

この際、順番に鏡を調整してゆきます。
レーザー光が鏡の中央にくるように調整してゆくのですが、レーザー光は目に見えません。
このため、鏡にテープを貼って、溶け具合でレーザー照射位置を判断します。
荷造り用のテープが最良でした。溶けても焦げず、きれいに蒸発する。
煙も出ず、臭わない、付着しない。

 

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レーザー発振管からのレーザー光は、直前の鏡(赤外線ミラー)で90度曲げられる。
(レーザー光の軌跡を赤線で書いています。 実際には何も見えません。)

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レーザー光が出てくる穴にテープを貼ったので、中央部に穴が開いています。
レーザーがほぼ中心を通った証拠です。(テープが蒸発している。)

 

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レーザーの強度によって、穴の直径が変わります。
数秒照射させると、ときどき乱れた方向へ飛ぶことがわかります。
レーザーは常に一本線上にきれいに出るわけではないようです。

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レーザーを第一の鏡の中心に当てるだけでも意外にたいへん。

この部分の調整が最も重要。 レーザー管が水平に置かれても、ビームが水平とは限らない。
鏡の中心に当たっても、角度があってはいけない。鏡の水平面にまっすぐにあてる必要がある。

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レーザー調整用のリモートスイッチを使いました。
これで、ボタンを押すだけで簡単にレーザーを照射します。
テープに小さな穴があくように強度を調整します。

あっ と思ったときは、右手の指先に注射器で熱湯を浴びたような痛みを感じました。

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レーザー光で表面が切れた痕

作業が慣れてきて、ついつい手が出てしまいました。
2番鏡と3番鏡との間に一瞬手が入ってしまいました。
ほんの一瞬で、レーザー強度が弱かったので大事には至りませんでした。
よかったです。

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右手中指先端部 赤線のようにレーザー光をあびた。

レーザーマシン君に、もっと慎重にやれと叱られた思いでした。
以後慎重に作業しています。

作業時の心得

1 レーザー作業中には赤外線防護メガネを着用する。

2 レーザー照射中は目を離さない。

正常時であっても思わぬ方向に照射されるレーザーがある。

目に入れば一瞬でも危険

薄物材料などでは、噴射エアーが効かず発火することあり。

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